
こんにちは、タチバナです。
「相槌ってどう打てばいいの?」
「どんなタイミングで打てばいいか分からない…。」
そんな悩みを抱えている方、結構いるのではないでしょうか。
仲がいい人となら自然にできても、そうじゃない人と話すときは緊張していつものようにできなくなる、ということもありますよね。
ですが相槌は会話において、聞き手が話し手の話に対して理解している、聞いているということを示す重要な役割があります。
これがあると話し手は安心して話し続けられることができます。
なので是非ともコミュニケーションの場では取り入れたい技術です。
そこで今回は、相槌の打ち方や種類について解説していきます。
相槌のタイミングは相手の呼吸に合わせる

実は自分も相槌打つの苦手なんです…。

え、そうなの?
話しててそんな感じしないけど…。

自分、人見知りじゃないんですけど、初対面の目上の人相手では緊張しちゃうんですよね…。

そう言えば僕と初めて会った時も、ちょっとどもってたね。

そうなんです。だから、仕事の電話とか営業先とかでもどもっちゃって…。

私は喋るのが遅いから、あんまりどもることはないけど、営業さんでそれは大変そう…。

う~ん、じゃあどもりの解決法は次回にして、今回は相槌の仕方について講義しよう。

お願いします!

ノボルくんは相槌が苦手って言うけど、具体的にどういうところが苦手なの?

どのタイミングで打てばいいか分からないんです。
慣れてる人相手ではいいんですけど、緊張している状態だと分からなくなって…。

そうなんだ。私と話しているときは普通にできてるもんね。

なるほどね。結論から言うと、相手が呼吸するタイミングでするといいよ。

呼吸するタイミング?

そう。呼吸するときって、みんなその瞬間喋りが止まるから、そこでするのがベストタイミング。

そのタイミングなら、相手が喋っているのと被らないですね。

そう。相槌に苦手意識がある人は、相手の喋り声と自分の声が被ると相手に申し訳ないって思っている人が多いからね。

それ、自分もそうです。

別に被っても気にする人はそんなにいないと思うんだけどね。

私も別に気にしないかな。

でもどうしても避けたいって言うなら、相手が呼吸するタイミングに合わせてみて。

はい、やってみます!
相槌の種類

ここまで相槌を打つタイミングについて説明しました。
ところで、一言で相槌と言っても、厳密には色々種類があります。
次はそれらについて解説してきます。
単純相槌
「うん」、「へえ」、「はい」、「ええ」などの、相手の話の中に入れる「合いの手」としての相槌です。
相手に円滑に話をさせる効果があります。
普通相槌と言うと、これを思い浮かべますね。
先ほどノボルくんが苦手と言っていた相槌も、これを指しています。
反復相槌
いわゆるオウム返しです。
相手「テスト結果最悪だった~」
自分「最悪だったんだ」
相手に理解を示していることをアピールできます。
要約相槌
相手の話をまとめてあげる相槌です。
相手の話の内容がまとまりがなく、何が言いたいのか話し手本人も分からなくなっているようなときに使います。
「それってこういうこと?」
「つまり、~ということですね。」
上手く話しをまとめて、その場をおさめる効果があります。
共感・同調相槌
「なるほど」、「そっかー」、「分かります」のように、相手の話に共感を示していることを表す相槌です。
相手を肯定したり、話を理解したということをアピールしたりすることができます。
推進相槌
「ふんふん、それで?」、「それで、どうなったの?」などのように、相手に話の続きを促す相槌です。
相手を話に乗らせる効果があります。
また、状況に合わせて言い方を変えることで、相手の話を引き出すこともできます。
相手「昨日転んで膝擦りむいちゃってさ」
自分「えっ、痛かったんじゃない? 大丈夫?」
相手「うん、あまり血は出なかったから大丈夫。でもやっぱ痛かったよ」

こうして見ると、色んな相槌があるんですね~。

そうだね。すべてに共通して言えるのは、「話を円滑にさせる潤滑油みたいなもの」だね。
これを使えば初対面の人とでも距離を縮めやすくなるよ。

日常生活で良く使うのは「単純相槌」と「共感・同調相槌」ですね。

それに加えて「推進相槌」も使えるようになると、もっと会話が盛り上がるようになるね。

ビジネスの現場で良く使われる相槌はどれですか?

それは「単純相槌」と「要約相槌」と「共感・同調相槌」だね。

へえ、「要約相槌」が入ってくるんですね~。

お客さんの中で話があまりうまくない人もいるから。
そういう人の話をまとめるのと、話の内容の確認の意味で使うことが多いね。

あー、なるほど。

あと、僕が営業マン時代は「なるほどですね」というフレーズを良く使っていたよ。

「共感・同調相槌」ですね。

これは相手を立てつつ、次の言葉へのいい繋ぎにもなるんだ。

自分も使ってみます!
NGな相槌
便利な相槌ですが、使い方によっては逆効果になることもあります。
今度はそのNG例を見ていきましょう。

まず、声に気持ちがこもってない相槌は絶対ダメ。

されたほうは「こいつ、話聞いてないな」って思っちゃいますもんね。

あれされると、結構傷つくんだよね~。

あと、単純相槌を使いすぎるのもダメ。
これは相手が不快になっちゃうんだ。

え、そうなんですか?

相手の呼吸のタイミングで使うならそんなことにはならないんだけど。

慣れてくると句読点でも相槌打てるようになるんだ。
そうなると句読点全てで打ってくる人がいるから、あれはウザい。

試しにやってみようか。
ノボルくん、適当にフリートークしてみて。

あ、はい。この間、

うん。

久々に草野球に行ったんですけど、

うん。

その日は調子が悪くて、

うん。

全然ヒット打てなかったんですよ。

へー。

……。

ノボルくん、今のやり取り、どう感じた?

やり辛かったです…。

聞いてる私も何か不自然に感じました。

だよね。これを避けるためには「頷く」っていうことを使うのも手だね。

ビジネスシーンでも結構使う人いますよね。

あれも単純相槌と同じ効果があるから、上手く使い分けると更に聞き上手になれるよ。

相槌って奥深いな~。
まとめ
- 単純相槌を打つベストタイミングは、相手が呼吸するとき
- 自分の相槌が相手の喋り声と被ってしまっても、あまり気にしない
- 相槌には、①単純相槌、②反復相槌、③要約相槌、④共感・同調相槌、⑤促進相槌の5つがある
- 気持ちがこもってなかったり、連発するのはNG
- 頷きには、単純相槌と同じ効果がある
今回特に覚えて頂きたいのが、相槌が相手の声と被ってしまっても気にしない、ということです。
被ったところで「話を遮られた」なんて思う人はいません。
恐れないで普段の会話でどんどん使っていきましょう!