
こんにちは、タチバナです。
よく「自分のキャラを変えたい!」というワード、目にしますよね。
もうすぐ進級するから、進学するから、就職するから…。
過去の自分を脱ぎ捨て、全く新しい自分になって新しい環境で挑みたい。
そういう気持ちはよく分かります。
しかし、キャラを変えたからって果たして上手くいくのでしょうか。
今回はキャラクター作りについて解説していきます。
作ったキャラはいずれボロが出る

ノボルくんは自分のキャラクターってどんなものか理解してる?

そうですね~。
陰キャって訳ではないけど、口下手で奥手、って感じですかね…。

ふむふむ。うん、僕が抱いているノボルくんのイメージに近いね。
カナちゃんはどう?

私はちょっとノロマなところがあって、後は世間知らず、インドア派…って感じかな、と思います。

う、うん、なるほど。
二人は自分のキャラを変えたいと思ったことある?

ありますよー。
もっと爽やか~な感じで、女子ともワイワイやれるようなイケてる感じになりたいです。

私も自分がもっと積極的で明るいキャラだったら、お友達もたくさんできるのにな…って思います。
でもキャラを変えるのって難しそうで…。

そうだね。それに僕はキャラを変えたり、作ったりっていうのはおすすめしないな。

え、何でですか?

キャラを作るってことは、そのキャラを演じるってことだからね。
演じている以上、何かのタイミングでボロが出るときがある。

例えば、どんな時ですか?

トラブルが起きたとき。
切迫した状況になると、人は素が出るからね。

パニック映画とかで、よく見ますね…。

あと、アルコールが入って酔いが回った時にも素は出やすくなるね。

お酒を飲むとキャラが変わる人、っていう印象を受けるだけじゃないんですか?

元のキャラとそんなに差がなきゃそれでもいいんだけど、変わりすぎるとヤバい人間だと思われるからね。

例えば陰キャな人が無理して陽キャを演じてたとか、真逆のキャラだった場合はまずいよね。

あー、なるほど。
そもそも演じ続けるのは疲れる

それに自分じゃない誰かを演じ続けるのって凄く疲れるんだ。

確かに、人前では常に演じてなきゃいけないなら息がつまりそうですね。

うん。家に帰った時くらいしか気が休まらないだろうね。

そう考えると、俳優さんって凄いですよね。
お仕事とは言え、演じている時間相当長いですよね。

うんうん。役作りもするから、カメラが回る前から役に入るもんね。

そうだね。だから素人が演じるのは演劇の発表会くらいが限界なんだと思うな。
キャラ分けすると面倒なことになる

それに複数のキャラを演じ分けていると、面倒なことになるんだ。

どんなことですか?

会う人によって「この人の前ではどんなキャラを演じてたっけ?」ってならないように、覚えていなきゃならない。

うわー…。

それだけでも面倒なんだけど。
もっと厄介なのが、AさんとBさんの前でそれぞれ別のキャラを演じていて、運悪くAさんBさんが一緒にいるところに遭遇してしまったとき。

…バレちゃいますね。

ね。
キャラを変えるより、考え方を変えよう

ここまで、キャラを作るデメリットについて述べてきました。
じゃあ、自分はずっと人からの印象が変わらずこのままなのか。
そう思う方もいるのではないでしょうか。
大丈夫、キャラを変えなくても印象を変えることはできます。

それには、「考え方を変える」ってことが必要。

考え方…。マインドセットですね。

そう。考え方が変われば行動が変わるし、行動が変われば印象も変わるからね。

「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」に似てますね。

うん。本当は心の在り方を変えたほうが根本的に変化できるんだけど、いきなりそこから始めるのは結構ハードルが高いからね。
なのでまずは考え方、からです。

具体的にはどうすればいいんですか?

自分自身が望む方向に変化できるようになるために、何が自分にできるかを考える。

例えば陰キャな人が陽キャになりたいなら、まずクラスメイトや同僚にきちんと挨拶をするようにする、人に慣れるためにレジで店員さんに「どうも~」と言う習慣をつける。

今まで習ってきたことの実践ですね。

そう。やっぱり自分で努力しないと人って変化しないから。
考えて行動して、そうやってちょっとずつ自分を成長させていくしかないんだ。

コミュ上手になるためには、裏技なんてないってことですね。
まとめ
- キャラを作っても演じている以上、いずれボロが出る
- キャラを演じ続けるのは疲れる
- キャラ分けをしてしまうと、誰の前でどんなキャラだったか覚えていなければならない
- 考え方を変えて行動を変え、自分をいい方向に変化させていこう
補足ですが、たまに高校や大学に進学するタイミングで、「こいつ変わったな」という印象を受ける人がいます。
例えば妙にチャラくなったり、スカし始めたり。
そういう人は元々そういう素養があった人である可能性が高いです。
年齢を重ねるにつれてそれが表面に出てきた、ということです。
もしくは何かがきっかけで性格が多少変化して、行動が変化した可能性もあります。
いずれの場合も演じているわけではなく、素で行っている、ということです。
今回は以上です。