
こんにちは、タチバナです。
1対1なら話せるけど、1対2以上になると話せなくなる…。
そんな集団での会話が苦手な方、結構いるかと思います。
なぜ集団になってしまうと途端に会話の難易度が上がってしまうのか。
それにはある理由があるんです。
今回の記事ではそんな集団会話のコツについて解説していきます。
無理して話に入らなくていい

カナちゃんは集団での会話が苦手なんだっけ?

はい。1対2までなら何とかなるんですけど、それより人が増えるとお話に入っていけなくなっちゃって…。

1対1で話すより、話の流れのスピード感が違うし、考えることも増えるもんな―。
自分が喋ろうと思ったタイミングでほかの人が話始めることもあるし。

ふむ、ノボルくんの言う通りだね。
じゃあ今回は集団での会話のコツについて講義しようね。

お願いします!

まずカナちゃんに聞きたいんだけど、どうして人数が増えると会話が難しく感じるの?

私の場合は、受け答えの内容を考えるのにちょっと時間がかかっちゃうので、言う内容を考えているうちに他の人が発言して、自分が言うタイミングを逃しちゃうんです。

そうかー。うん。
まず覚えて欲しいんだけど、集団会話の場合は無理して発言する必要はないんだ。

え、それだと自分がいる意味がなくなっちゃいませんか?
幽霊状態になっちゃうっていうか…。

そうならないためにやって欲しいことが、相槌を打つってこと。

「うんうん。」「へー。」とか、誰かが発言したら話の合間に一言相槌を打つ。
これだけで話に参加している、っていうアピールになるんだよ。

確かに会社のミーティングとかでも、発表者の話に対してみんな相槌を打って自分の感想を表現してますね。

そう。相槌一つで自分の気持ちを表すことができるんだ。
これは発言しているのと同じようなものだからね。

そうなんですね~!
何だか気が楽になりました。

相槌のほかには「笑う」っていうことも大事。
ほかの人が笑っていて「あ、ここは笑うところなんだな」と思ったら、作り笑顔でいいから笑おう。

でも、作り笑顔って何だか自分に嘘をついているみたいで、あんまり好きじゃないんですよね…。

あー、その気持ちはわかるよ。
僕も10代の頃はそうだったから。

カナ、以前の講義で笑顔の重要性は教えてもらったろ?
笑顔ひとつで場が明るくなるんだったら、やらなきゃ損じゃん。

お、僕が言いたいことをノボルくんが代弁してくれたね。

営業先で笑顔を意識するようになったら、受けが良くなって成績がちょっと上がりましたから。

えー、凄い!

うんうん。それにビジネスシーンでも言えることだけど、自分の話で笑ってくれるっていうのは、話し手にとっては凄く有難いことなんだ。

その場で一人だけでも笑っていない人がいると、「まずいこと言ったかな」とか思っちゃって後味良くないですもんね。

そう。大事なのは、話に共感してあげることだから。
これは1対1でも1対2以上でも変わらない原則だからね。
話がちょっと変わって、これは僕の体験談なんですけど。
大学生の時、サークルで4人くらいで話をしていた時の話です。
相手は全員下級生で、僕がメインで話をしていたんです。
で、その中に話したことのない下級生がいたんですね。
僕はその頃絶賛コミュ障中で、うまく話を振ることができなかったので、その下級生に対して申し訳ないな、と思っていたんですが、僕がちょっとした笑い話をしたら、その彼も笑ってくれたんですよ。
初対面の相手でも笑えるようなレベルの高い話ではなかったので、多分作り笑いだったと思うんですけど、僕はそれで凄い救われました。
「先輩、あなたの話をちゃんと聞いてますよ」っていうサインに感じたんです。
このように、相手を思ってとってくれた行動っていうのは伝わるものです。
作り笑顔というのは社交辞令に入りますが、実はコミュニケーション上で社交辞令って大事なんですね。
いきなり話を振られてもいいように

集団会話での相槌と笑顔の重要性は分かって頂けたかと思います。
しかし、相槌を打ってるだけでいいかと言うと、そうではありません。
その場に参加している以上、話を振られる可能性もあります。
そのときに慌てふためいて黙りこくってしまうのは、会話の流れが切れてしまうので良いことではありません。
では、どうやって対策したらいいのか。

それには、話の文脈を掴むということが大切です。

文脈?

今何の話題についてみんなで話しているのか、どんな話の流れになっているのか。
それをちゃんと理解すること。

なるほど。相槌打ってればいいやと思って、話を流して聞くな、ってことですね。

そういうことだね。
それに流し聞きすると相槌が適当になるから、それは絶対ダメ。
すぐバレるからね。こいつちゃんと聞いてないな、って。

じゃあ、ちゃんと話を聞いていればそれだけでいいんですか?

いや、話を振られてもパッと話す内容が思い浮かばないっていうタイプの人だったら、ほかの人が話しているときに話す準備をしたほうがいいね。

準備と言うと?

振られる内容って、大抵は今話している内容に関連することだから、自分の身の回りでその話に関連する出来事なかったかなー、って考えるんだ。

え、ほかの人の話を聞きながらですか?

そう、聞きながら。
相槌打ちながら。

それって、凄く大変じゃないですか?

慣れないうちはかなり疲れると思う。
でも数をこなして慣れてしまえば、器用にできるようになるよ。

俺は結構、複数人での会話でも話ができるけど、確かに聞きながら「あ、これ言いたい」って頭の中で考えてるぞ。

えー、そうなの?

うん。で、今話している人が話し終わったら言う、って感じかな。
だからこれができないんだったら、練習するしかないよな。

そうだね。まずは家族とか、親しい友達数人とかで練習して、瞬時に話が思い浮かぶようになろう。
そうすれば、本番では多少タイムラグは生じるかもしれないけど、できるようになるよ。

分かりました!
じゃあまずはお父さんとお母さん、妹を相手にやってみます。

うん。その際、漫然と会話をするんじゃなくて、ちゃんと意識してやってね。
そうじゃないと練習にならないから。
文脈を掴めれば空気が読める

ちなみに、話の文脈を掴めるようになると、嬉しい副産物も生まれるんだ。

え、何ですか?

「場の空気が読める」ようになるんだ。

空気が読めない人っていうのは、場の話の流れや雰囲気を無視した言動をする人を指すから、話の文脈を理解できていればそんなことにはならないんだね。

あー、確かに。しんみりした話をしているのに、突然断りもなく別の明るい話を始める人とか、いますもんね。

それまでの話の流れをぶった切って自分がしたい話を始めるのはKYの極みだから、気をつけようね。
て言うか、過去の僕はこれをやってしまっていたんだけどね(苦笑)。

えー、そうなんですか!?

テンションが高くなると、周りを見ることができなくなっていたんだねえ。
若気の至りだな…(遠い目)。
場を盛り上げなきゃ、何て思わなくていい

コミュ障状態に陥っている人の中には、「面白い話をしなきゃ」って思い込んでいる人もいるけど、別にそんなことしなくてもいいんだよね。

私は人を笑わせるような話はできないって諦めてるからいいですけど、確かに「友達のAちゃんのように楽しい話をしなきゃ」みたいに思っている人っていると思います。

雑談なんて所詮、生産性のない会話なんだから盛り上げることなんてないんだよ。
結局みんな自分の話を聞いてほしい、っていう思いで喋っているんだから。

下手に突っ込みを入れたりボケることより、ちゃんと相手の話を聞いて反応してあげることが大切なんですね。

そそそ。面白い話は、それができる人に任せておけばいいのさ。

適材適所ってことなんですね。
まとめ
- 集団での会話では、無理して発言しなくていい
- 相槌や笑顔で、相手の話を聞いている、ということをアピールしよう
- 話の文脈を掴んで、突然振られても大丈夫なように話の準備をしよう
- 話の文脈を掴むことができれば、場の空気を読むことができる
- 場を盛り上げなきゃ、と思わなくていい
最後にまた僕の経験談になります。
僕が大学時代に所属していたゼミは、気が合う人が多くなくて正直、居心地はあまり良くありませんでした。
飲み会でも誰かが笑える話をしても、僕は笑えませんでした。
でもほかの人たちは笑っているんです。
「ああ、この人たちと自分は感性が違うんだな」と割り切って、それから僕は皆が笑っている場では自分も笑顔を浮かべるようにしました(もちろん作り笑顔です)。
その甲斐あってか、在籍中は人間関係のトラブルもなく、平和に過ごすことができました。
人との間で生きていくには、こういう割り切りが求められることもあります。
面倒ですが、それも必要なことだと思いましょう。